新型ターマトラックを使った共同調査【株式会社テオリアハウスクリニック】

当社が使用しているシロアリ探知機「ターマトラック」ですが、

この度、新型ターマトラック 「T3i」 を新たに導入することとなりました。

 

新型ターマトラック T3i

 

 

この新型ターマトラックは、これまでのターマトラックと異なり、

探知機部分とモニターとが分離(ワイヤレス化)されたため操作性が良くなり、

また電磁波によるシロアリの探知感度も上昇しました。

(※ その分、人や家電製品の動きもより感知しやすくなり、扱いは少し難しくなりました・・ )

 

更には、従来のターマトラックには無かった、温度や湿度の測定機能も追加されました。

 

この新型ターマトラックは開発元でまだまだ改良を行なっているようであり、

今後の更なる進化に期待をしています。

 

 

そして、当社がいち早くこの新型ターマトラックを導入したことにより、

ターマトラック開発メーカーであるオーストラリア「ターマトラック社」のクリス・カーティス氏と

害虫駆除商社・コンサルタントである「環境機器株式会社」さんと

新型ターマトラックを使ったアメリカカンザイシロアリの共同調査を行ないました。

 

当社とターマトラック社・環境機器さんとの共同調査

 

被害部に探知機を設置しながら端末を見ています

 

今回の調査では、カーティス氏による新型ターマトラック操作のご指導を頂きながら、調査を行ないました。

 

カーティス氏による新型ターマトラックの操作指導

 

新型ターマトラックで細部まで調査

 

 

当社では今後も、ターマトラック操作のノウハウを蓄積しながら、

更なる調査精度の向上を図りたいと思います。

 

※現在、新型ターマトラック対応営業所は、

東京営業所のみ(東京・神奈川・埼玉エリア)となります。ご了承下さい。

 

 

当社代表南山とターマトラック社のクリス・カーティス氏

当社代表南山とクリス・カーティス氏

アメリカカンザイシロアリの解体現場駆除【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日、都内某所でアメリカカンザイシロアリの解体現場駆除を行いました。

 

こちらの物件は、建物全体がアメリカカンザイシロアリにより甚大な被害を受けており、

駆除施工を行った後に建物を解体することとなりました。

 

建物を解体するといっても、被害材をそのままにしておくは、

さらなる被害・生息範囲の拡大につながるおそれがあるので、

当社ではお施主様のご理解を頂き、解体時にも駆除施工を行なっております。

 

 

建物では、ほぼ全部分においてシロアリの生息や排出された糞、食害が確認されました。

カンザイの職蟻と糞

 

ボロボロに食害された柱

カンザイの被害に遭った柱

 

下まで被害に遭った柱

 

 

今回の駆除作業は、壁や床などをはがしていきながら、3日間かけて施工を行いました。

 

機材の運び出し

解体もともなうため、足場が組まれています。

 

施工ではまず、薬剤を作ることから始めます。

薬剤作成中

※当社では、アメリカカンザイシロアリの駆除には主に「ムース」(泡)状の薬剤を使用します。

ムース状の薬剤の特徴である、被害部分に対して立体的に薬剤を浸透させていくことができるためです。

 

 

今回の作業工程としては、

1日目に屋根裏の駆除、

2日目に2階部分の駆除、

最終日に1階部分の駆除を行いました。

(※事前に被害・生息範囲の調査も行なっています)

 

 

●屋根裏駆除施工の様子

天井裏駆除作業の様子

少々わかりにくいですが、被害のある部分を中心に、薬剤の注入処理を行なっています。

※この時期でも天井裏はもの凄く熱いです。夏場は特に、長時間入っていられません・・

 

 

●2階および1階の駆除施工の様子

 

食害・生息されている部分に薬剤処理をするために穿孔(小さな穴あけ)を行います。

被害部分を穿孔

 

そして穿孔した箇所より薬剤を加圧注入していきます。

薬剤加圧注入処理

 

 

また、2階部分の施工では、和室の畳を上げ、床板剥がしの作業も行いました。

床板剥がし

 

床板を剥がしたら、各生息箇所を薬剤処理していきます。

床板を剥がした後の穿孔・注入処理

 

 

また、切り出した部材からは職蟻が溢れでてきました。

切り出し面から吹き出してきたアメリカカンザイシロアリ

 

 

そして今回の駆除では、被害が大きいことから、

テレビ朝日さんの取材や同業他社・シロアリ研究者の方々も現場見学にいらっしゃいました。

他業者の方も現場見学にいらしてました

 

 

テレビの取材を受けています

 

アメリカカンザイシロアリについて解説する田中

カンザイについてのインタビューを受ける当社の田中

※放送日等については、詳細が決まり次第、お知らせ致します。

 

 

アメリカカンザイシロアリは基本的に、

日本において一般的なヤマトシロアリなどとは異なり、

家のあらゆるところから侵入してきて、あっという間に生息・食害範囲を拡大していきます。

 

 

アメリカカンザイシロアリの羽アリと糞

アメリカカンザイシロアリの羽アリと糞

 

特にこれからの時期は羽アリ発生のピークを迎えるため、

羽アリや糞を発見された場合には、専門業者へご相談されることをお勧めします。

 

 

●アメリカカンザイシロアリの情報サイトはこちらより↓↓

 http://www.kanzaishiroari.com/

 

●アメリカカンザイシロアリの発見方法はこちら↓↓

http://www.kanzaishiroari.com/find/find01.html

 

 

 

・記事担当:日暮

木造家屋2階でのアメリカカンザイシロアリ駆除【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日、東京都中野区内の木造家屋にて、アメリカカンザイシロアリの駆除施工を行いました。

 

 

こちらのお宅では、これまで数回にわたりアメリカカンザイシロアリの調査および施工を行ってきました。

そしてこの日は、2階部分の駆除施工を行いました。

比較的乾燥に強く、活動範囲が広範囲となりやすいアメリカカンザイシロアリは、

日本で一般的なヤマトシロアリとは異なり、1度での駆除完了が難しく、

数回にわたる駆除施工が必要となる場合があります。

 


この日はまず2階和室の畳を上げて床板を剥がし、

1階天井裏(2階の床下)部分の駆除作業から始めました。

 

和室の床板剥がし

 

 

そして床板を剥がし終え、天井裏を確認すると・・

 

 

いたる所にアメリカカンザイシロアリの糞を確認できました。

 

天井浦で確認できた糞

 

天井裏の糞の拡大

 

アメリカカンザイシロアリの被害および生息ポイントの発見には、

この糞を見つけることが非常に重要となります。

(糞は茶色っぽく、顆粒状で硬いのが特徴です。)

 

 

 

今回は、泡(ムース)状の薬剤を使用し、

糞の排出口など、生息ポイントへの薬剤処理を施しました。

 

天井裏での薬剤注入

 

 

 

後日補修をされるとのことから、 詳細な被害状況確認のために和室内の柱表面の一部を剥がしてみると、

食害痕とともに沢山の糞がボロボロと出てきました。

 

柱内がスカスカにされていました

 

食害痕とともに沢山の糞も・・

 

 

この柱内の生息ポイントにも、穿孔(小さな穴開け)を行い薬剤注入を施しました。

 

柱への穿孔・薬剤処理の様子

 

 

 

また、和室だけでなく隣接する他のお部屋にも糞や被害が確認できました。

(被害・活動範囲がわかりやすくなる様にと、お施主様が穴から排出された糞をそのまま残してくださいました。)

 

ここにも糞が・・

 

 

 

 

アメリカカンザイシロアリの駆除には、知識や技術だけでなく、多くの時間や作業も必要としますが、

今後も当社は積極的にこのシロアリの駆除に携わり、

少しでも多く被害に遭われた方々のお力になれればと思います。

 

 

 

● アメリカカンザイシロアリの詳しい情報については、こちらからご覧下さい。

 http://www.kanzaishiroari.com/

昭島市でアメリカカンザイシロアリの被害【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日、昭島市で、アメリカカンザイシロアリの被害調査を行ないました。

当社で把握している限りは、昭島市での被害確認は初めてでした。

ただ、隣接する立川市では既にカンザイシロアリの駆除を行っており、この地域の周辺にも定着している可能性はあります。

 

羽アリが発生し、ある程度の被害があったので、加害を初めて5年くらいは経過していると思われます。

アメリカカンザイシロアリ羽アリ 昭島市.JPG 

アメリカカンザイシロアリの羽アリ

昭島市でのカンザイシロアリ被害 (3).jpg

羽アリ(有翅虫)の脱出口

昭島市でのカンザイシロアリ被害 (2).jpg

乾材シロアリ類については、まだまだ一般的に認知度も低いのと、被害の顕在化までに時間がかかるために発見が遅れがちになります。

 

日本では、既に全国各地で定着が確認されていますが、近年増えている傾向にあります。(マスコミの影響も大きいでしょうが)  →乾材シロアリに関する過去のマスコミ報道はこちら

 

乾材シロアリは、羽アリの飛来だけでなく、シロアリの生息する木製品(シロアリが侵入してしばらくは気付かない場合が多いのです)の持ち込みなどでも分布を広げます。

 

先日も、輸入家具を扱う業者さんからの問い合わせがありました。 

 

近い将来、現在のように一部地域だけの問題では済まなくなるかもしれません。

 

担当:橋本

 

↓↓ カンザイシロアリ専門サイトです ↓↓

乾材シロアリの専門家が集結!カンザイシロアリドットコム

非常に激しいアメリカカンザイシロアリの被害【株式会社テオリアハウスクリニック】

7月15日は、カンザイシロアリの駆除工事でした。(この時点では完了していません)



この物件は被害多発地域の中心にある物件で、お施主様の話によると15年以上前から被害が確認されていたようです。恐らく、20年以上前からこの地域に生息していたことが予想されます。

アメリカカンザイシロアリの被害 (1).JPG
小屋裏の被害

アメリカカンザイシロアリの被害 (3).JPG
表面は異常なくても手で押すとボロボロ

アメリカカンザイシロアリの被害.JPG
小屋裏に降り積もった糞


ほぼすべての部材がこのような状態です。

ここまで被害が拡がると、一部屋処理するのに複数名で丸一日以上要します。

特に乾材シロアリ駆除に関しては早期発見が重要です。

さらに近所でも近日中に駆除工事を行う予定になっていますが、ここのお施主様はアメリカカンザイシロアリのことをご存知ありませんでした。

これだけの被害地域でも認知度に関しては五分五分というのが現状です。

乾材シロアリ関連の情報をカンザイシロアリドットコムを始め、もっといろいろな方々が見られるような形でリリースしていきたいです。

担当:橋本


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毎年羽アリが発生?確認したらカンザイシロアリの被害でした【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日「毎年羽アリが出ていて困っている」という、

この時期に最も多いご相談をいただき、早速調査に伺ったところ

在来のヤマトシロアリやアリ類ではなく、アメリカカンザイシロアリの被害でした。

 

断熱材の上に堆積している糞

 

羽アリが出ているのは主に2階で、特徴のある糞が天井板の隙間からも落ちてきているような状況です。

 

屋根裏を調査すると、小屋梁の下を中心に、カンザイシロアリの糞と被害が確認できました。

食害は屋根裏全体に及び、今まで見てきた中でも、かなりの大被害です。

 

 

上から落ちてきた糞が梁に溜まっている

この物件は現在駆除工事を行っている最中です。

 

アメリカカンザイシロアリの駆除は、被害の状況や建物の大きさによっては複数名で数日間要することも珍しくありません。

 

この物件は15年以上も前から被害の兆候が出ていたという話をですので、20年以上前から乾材シロアリが食害を始めていた可能性もあります。

どのシロアリでもそうですが、特に乾材シロアリの生態を考えると、早期に発見し、対策することが非常に重要になります。

 

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アメリカカンザイシロアリ・共食いの撮影に成功【株式会社テオリアハウスクリニック】

アメリカカンザイシロアリ共食い.jpg

本日、何気なく飼育中のアメリカカンザイシロアリの初期巣コロニーを眺めていたら、珍しい行動が観察出来ました。

「共食い」です。基本的にシロアリの共食い自体は珍しいことではないのですが、現場を直接見れて、しかもそれがアメリカカンザイシロアリだったので、ちょっと得した気分になりました。

ちなみに襲われている個体(黄色の方)はこの巣の中で一番発達したニンフでした。

この後頭部と胴部を切断され、バラバラになりました。

この理由を解明できるかどうかはわかりませんが、観察を続けていきたいと思います。

 

 



担当:橋本

石膏ボードを貫通したアメリカカンザイシロアリの蟻道【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日お伺いした川越市のアメリカカンザイシロアリの被害にあったお宅では、室内のクロスを貼られた壁に1ミリほどの穴があき、そこから糞が落ちていました。

 

クロスをはがしてみると、奥の構造部材とクロスの間にある石膏ボードを貫通して蟻道が作られていました。

 

クロス側からみた写真

 

裏側

向こう側の蛍光灯の光が見えています。

 

横から

厚さは1センチぐらい

 

他のシロアリでもそうですが、木材だけを齧る訳ではありません。時には餌でないコンクリートや金属を齧り、穿孔することもあります。

 

被覆配管の断熱材などがいい例です。

 

担当:七海

 

 

アメリカカンザイシロアリ、飼育下でのニンフ発生【株式会社テオリアハウスクリニック】

アメリカカンザイシロアリ ニンフとそれ以外.JPG

現在飼育中のアメリカカンザイシロアリの初期相(?)コロニーでニンフが2匹出現しました。

 

ほんとに微妙な変化なので、ぱっと見はわかりませんが、よく見ると擬職蟻にはない「目」があるのでわかります。

 

これからこのニンフがどう変わっていくのか見届けようと思います。

 

それともう一つ、飼育材は元いた材とは違うホワイトウッドなのですが、糞の色も白く変わりました。

 

発見時にあまり見られなかったスジのある糞も、今はほとんどがスジありです。

 

やはり、材によって糞の形質や性状が変わるのでしょうか・・・

 

まだサンプル不足ですが、たくさん集めて検証していきます。

 

担当:橋本

アメリカカンザイシロアリが糞の壁を構築する過程【株式会社テオリアハウスクリニック】

アメリカカンザイシロアリ糞壁づくりの過程@.jpg

アメリカカンザイシロアリ糞壁づくりの過程B.jpg

アメリカカンザイシロアリ糞壁づくりの過程A.jpg

昨日、飼育中のアメリカカンザイシロアリが糞の排出口に排泄物で固めた糞の壁を作り始める様子を撮影出来たのでアップします。

アメリカカンザイシロアリは、通常時は顆粒状(砂粒状)の糞を主に排泄しますが、蟻道や壁を作るときなどは、こういった液状の糞と、使い分けができるということが良く判ります。

固形状と液状の排泄をするというのはほかの昆虫(シロアリも)でも当たり前に見られることなのですが、カンザイシロアリの場合・・・乾材・・・硬い糞・・・となるとやはり違う目で見てしまいがちになり、こういうものだと決めつけてしまいがちです。

初めは私も、少ない水分を最大限に利用するカンザイシロアリのことだから、カラカラになった糞以外しか出さないだろう、と思っていました。

ただ、蟻道を眺めるたびに、土を利用しないカンザイシロアリがこれだけの材料をどこから持ってくるのか・・・という疑問はあり、やはり形状違いの糞を使い分けるのか・・・もしくは木屑を口からの分泌液で固めているのではないかと色々考えていました。。

「やはりこれも排泄物の一部か・・・」初めて液状の糞を見たとき、一人で感動してしまいました。

どんな生き物でも、理解するためには観察が第一、という意識でこのシロアリとも対峙していく必要を感じました。

翌日には、いつもの糞壁が出来ていました。。このコロニーは順調に育っているので、これからもっといろんな知識を提供してくれると思います。

担当:橋本

【関連項目へのリンク】

アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?http://blog.woody.co.jp/article/13384692.html

アメリカカンザイシロアリの初期のコロニーの特徴http://blog.woody.co.jp/article/13569019.html  

アメリカカンザイシロアリの柔らかい糞http://blog.woody.co.jp/article/13579293.html

カンザイシロアリも柔らかい糞を排出することがわかりました。【株式会社テオリアハウスクリニック】

アメリカカンザイシロアリの糞の比較.jpg
先日採取した初期相の糞(赤茶色)と今回の糞(白色)



昨日、渋谷区のお客様より「輸入家具からカンザイシロアリと思われる糞が出ている」ということで伺い、採取した糞を見ると、間違いなくカンザイシロアリでした。

 

今回の被害は家具のみなので、単発の被害だとは思いますが、羽アリが飛んでからもしばらく放置されていたようなので少々心配です。

 

処分のために被害家具を持ち帰ったところ、中から現れたのはアメリカカンザイシロアリでした。ここまではいつも通りですが、今回は糞が妙でした。

 

写真の白い糞が今回の糞ですが、先日の赤茶色の初期相(しょきそう)の糞ように、明らかに形がおかしいわけではなく、見た感じは普通なのですが、全く「硬くない」のです。

 

確かにシンクイムシやシバンムシなどよりは明らかに硬いのですが、基本的にカンザイシロアリの糞は、爪で圧しても簡単には崩れないのが普通です。

 

今回は、指先だとつぶれにくいのですが、爪で圧すと簡単に粉砕してしまいました。

 

他の糞も試して見た感じでは、コロニーごとに硬さが違い、同じ所で採取した糞どうしに硬さの違いはあまりないようなので(私の感覚なので正確ではありませんが)、食害対象の樹種や含水率による糞の硬さ、性状への影響があるかもしれません。

 

もっとたくさんのサンプルを集めて、材の樹種を調べ、、カンザイシロアリの糞に使える硬度測定機?(もしくは測定方法)を探して試してみようと思います。

 

調査担当:青木・木村

文章:橋本

【関連項目へのリンク】

アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?http://blog.woody.co.jp/article/13384692.html

アメリカカンザイシロアリの初期のコロニーの特徴http://blog.woody.co.jp/article/13569019.html  

クローズアップ現代の反響【アメリカカンザイシロアリについての質問と回答+お問い合わせの方法について】 http://blog.woody.co.jp/article/13388505.html

アメリカカンザイシロアリの初期のコロニーの特徴【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日、今までの私のアメリカカンザイシロアリ観を変える出来事がありました。



 

先日横浜市の物件でカンザイシロアリの駆除を行ったのですが、その現場のカンザイシロアリは今まで見てきたものよりも全体的にかなり小さく、兵蟻を見るまでは別種?亜種?などと思ってしまうくらいでした。5〜6mmでヤマトシロアリに毛が生えたくらいの大きさでした。

 

これは、後日専門の先生に聞いたところ、コロニーの初期相ではこのように小さいものが多いとの話でした。

 

実際、関西の方にそれを見せて話を聞くと、そちらではそういった小型のものが殆どのようなので、 地域的な違いもあるのかもしれませんが。

 

と、ここまではよくある話です(?)

 

問題はそのコロニーの糞で、 今までHP上で公開してきた「スジのある」糞ではなく、スジのないものがほとんどだったのです。(若干はありますが、肉眼では確認できないレベル)

 

筋の入っていない糞

 

 

小型の個体が多いからそうなのか、 初期相だからそうなのか、木材の違いなのかは定かではありませんが、かなり興味深いところです。

 

これからHPに載せる際には、このことも付け加えなければなりませんね。。かなり勉強になりました。

 

担当:橋本

 

【関連項目へのリンク】

アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?http://blog.woody.co.jp/article/13384692.html

アメリカカンザイシロアリについて(当社シロアリ情報サイト)http://www.woody.co.jp/3-2.htm

クローズアップ現代の反響【アメリカカンザイシロアリについての質問と回答+お問い合わせの方法について】 http://blog.woody.co.jp/article/13388505.html

 

 

カンザイシロアリも畳と新聞紙を食害します。【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日お伺いした横浜市の物件で、アメリカカンザイシロアリが新聞紙を食害している被害がありました。

 

この新聞紙がそうです。一部排泄物で塗り固めたような跡があります。(これが発展すると立派な蟻道になります)

カンザイシロアリ新聞紙の被害.JPG

ヤマトシロアリが食害する際は土を運んでいてざらざらになっていることが多いのですが、アメリカカンザイシロアリは土に依存しないので食害部は排泄物の塊以外何も残っていません。

 

侵入した状況は、畳寄せから畳に入り、畳の上のタンスとの隙間に挟んであった新聞紙を激しく食害していました。

 

タンスには食害がありましたが、被害はそれほど大きくありませんでした。

 

畳には新聞紙の跡がきれいにくり抜かれるように食害され、糞が沢山溜まっていました。

 

新聞紙や畳の被害は何件も見ていますが、ここまで食害していたのは初めて見ました。

 

担当:橋本 

 

【関連項目へのリンク】

アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?http://blog.woody.co.jp/article/13384692.html

クローズアップ現代の反響【アメリカカンザイシロアリについての質問と回答+お問い合わせの方法について】 http://blog.woody.co.jp/article/13388505.html

 

カンザイシロアリに間違えられやすい穿孔性害虫の被害と写真Aシバンムシ編【株式会社テオリアハウスクリニック】

今回は、アメリカカンザイシロアリの糞に間違えられやすい糞を出す虫の第2弾で、シバンムシの糞について紹介したいと思います。

ジンサンシバンムシの成虫

ジンサンシバンムシの成虫

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カンザイシロアリに間違えられやすい穿孔性害虫の被害@オオナガシンクイ編(動画)【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日、ホームページを見た方から、家具(輸入品かどうか不明)から木糞が出て、穴が二つ開いている。

片方の穴に殺虫剤を入れたら、もう片方の穴から虫が出てきた。

 

というお問い合わせがあり、後日現物が郵送されてきました。

 

中身は糞と虫本体で、正体は「オオナガシンクイ」というシンクイムシの一種でした。

 

 

このシンクイムシの糞は、穿孔性害虫の中でもカンザイシロアリに間違えられやすい感じがします。

 

しかし、大きさが小さい(アメリカカンザイシロアリの半分くらい)のと、爪で圧すとつぶれるので、虫眼鏡がなくてもなんとか区別はつきます。

 

ルーペがあれば、シンクイムシの糞はカンザイシロアリの様な俵状をしていないので、すぐわかります。

 

オオナガシンクイの糞.jpg

オオナガシンクイの糞(拡大写真)

アメリカカンザイシロアリの糞

アメリカカンザイシロアリの糞(拡大写真)

 

このシンクイムシの仲間(日本には、チビタケナガシンクイ、ナガシンクイ等がいます)ですが、 キクイムシやシバンムシなどと比べてあまり一般的でない害虫です。

 

しかし時には木材がボロボロになるほどの被害になることもあります。

 

さらに、キクイムシなどと違って成虫も木材を食害するので、新たに孔をあけ、食害や産卵を繰り返します。おそらく、今回は一匹が元々材の中にいて、成虫になって出てきてすぐにもぐりこんだのでしょう。 意外に殺虫剤に強いようで、いまのところ1週間くらい生き続けています。

 

もし、この記事を読んで「この木屑の様なものはカンザイシロアリ?」と思った方は、以下の点に注意してみてみましょう。

 

@大きさが1ミリ前後であるか:1mmより明らかに大きかったり小さかったりする場合はカンザイシロアリでない可能性が高いです。(カンザイシロアリ:1mm弱が平均)

A爪で簡単に潰せないくらいの硬さがあるか:爪で圧して簡単に潰れたり壊れたりしてしまうような糞はカンザイシロアリでない可能性が高いです。 カンザイシロアリの糞はかなり硬く、そう簡単には潰れません。

B形は俵状で一定であるか:形が定まっていなかったり、俵状の形をしていない場合(丸かったり、細長かったり)は、カンザイシロアリでない可能性が高いです。 基本的には縦にスジが入ったような形をしているものが多いのですが、例外もあります。

 

・・・逆に、すべて当てはまるようであれば、カンザイシロアリの可能性が高くなります。 もし、区別がつかない場合は、専門家に相談しましょう。

 

当社までお送りいただいて、同定することも可能です。

 

担当:橋本

 

【関連項目へのリンク】

アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?http://blog.woody.co.jp/article/13384692.html

アメリカカンザイシロアリについて(当社シロアリ情報サイト)http://www.woody.co.jp/3-2.htm

クローズアップ現代の反響【アメリカカンザイシロアリについての質問と回答+お問い合わせの方法について】 http://blog.woody.co.jp/article/13388505.html

屋外でのアメリカカンザイシロアリの被害http://blog.woody.co.jp/article/13471225.html

アメリカカンザイシロアリの蟻道と輸入ベッドの被害【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日、都内にて輸入家具のベッドより、アメリカカンザイシロアリと思われるものが発生したので見に来てほしいというご依頼がありました。

 

お伺いしベッドを点検したところ、表面の布地にいくつか孔が開けられており、カンザイシロアリ特有の顆粒状(拡大すると俵状)の糞が排出されていました。

 

布地を剥がして解体してみたところ、数十匹のアメリカカンザイシロアリが見られました。

 

しかし、何年も使用していたにもかかわらず、羽アリの発生はなかったそうです。

 

幸いなことに、このお宅に被害は及んでおらず、このベッドは当社にて破棄処分することになりました。

 

アメリカカンザイシロアリは今回のように家具によって移動するケースも多いので、輸入家具には特に注意が必要です。

 

気付かないで何年も放置し、建物が被害にあってしまうケースもあります。 

 

現在は日本全国に広く浅く分布しているアメリカカンザイシロアリも、発見当初はこのような感じだったのだと思います。

(この地域でアメリカカンザイシロアリは発見されていません。)

 

【おまけ】

今回解体したベッドですが、被害材の中にアメリカカンザイシロアリの作る蟻道を発見しました。

アメリカカンザイシロアリの蟻道.jpg

 

本当はもっと長かったのですが、解体の途中で崩れてしまいました。。このようなきれいな蟻道は珍しいです。

 

担当:橋本

【関連項目へのリンク】

アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?http://blog.woody.co.jp/article/13384692.html

クローズアップ現代の反響【アメリカカンザイシロアリについての質問と回答+お問い合わせの方法について】 http://blog.woody.co.jp/article/13388505.html

屋外でのアメリカカンザイシロアリの被害http://blog.woody.co.jp/article/13471225.html

東京都江戸川区における屋外でのアメリカカンザイシロアリ被害写真【株式会社テオリアハウスクリニック】

本日、アメリカカンザイシロアリ江戸川区のアメリカカンザイシロアリ被害多発地域において、再発の点検にお伺いしました。

 

屋外でも相当数の有翅虫(羽アリ)が見られました。100匹は超えていたと思います。

 

ちょうど、有翅虫(羽アリ)の発生しやすい状況だったようで、かなりの飛翔個体が見られました。と言っても10匹程度ですが。カンザイシロアリが初めて発見された江戸川区だけに、今までで一番有翅虫を野外で観察できました。(残念ながら飛翔個体は撮影失敗)

 

その周辺で、珍しい被害を撮影しましたので載せておきます。

P6130008-s.jpg

これはお伺いしたお宅の近くにある立ち枯れの木です。普通に腐朽した木かと思いきや・・・

 

P6130009-s.jpg

このうろのなかにアメリカカンザイシロアリの糞が沢山溜まっていました。

日本の野外ではなかなか見られないアメリカカンザイシロアリの被害ですが、横にも同じ樹種と思われる木が2本あり、その木も同じように食害されていました。

 

改めて、この地域のアメリカカンザイシロアリの活性に高さに驚きました。

 

担当:橋本

 

【関連項目へのリンク】

アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?http://blog.woody.co.jp/article/13384692.html

クローズアップ現代の反響【アメリカカンザイシロアリについての質問と回答+お問い合わせの方法について】 http://blog.woody.co.jp/article/13388505.html

 

 

アメリカカンザイシロアリの白い羽アリ【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日、現場で採取してきたアメリカカンザイシロアリの被害材を割っていたところ、たまたま羽化直後のアメリカカンザイシロアリの白い羽アリを見つけました。羽化前のニンフも動画の最後のほうに出てきますのでよろしければご覧ください。

 

今の時期はアメリカカンザイシロアリの羽アリが発生しやすい時期になっています。

 

その証拠に、このコロニーは、羽アリはもとよりニンフの割合が見た感じ半分くらいでした。

 

ただ、この時期(6月前後)は発生しやすいというだけで、このシロアリは一年中羽アリを飛ばす可能性がある、謎の多きシロアリです。

 

担当:橋本

 

【関連項目へのリンク】

アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?http://blog.woody.co.jp/article/13384692.html

クローズアップ現代の反響【アメリカカンザイシロアリについての質問と回答+お問い合わせの方法について】 http://blog.woody.co.jp/article/13388505.html

千葉県市川市でのアメリカカンザイシロアリ被害【株式会社テオリアハウスクリニック】

今日は、千葉県市川市でのアメリカカンザイシロアリの被害現場に行ってきました。

 

市川市は、日本で最初にアメリカカンザイシロアリが発見された(1976年)江戸川区に隣接する地域であり、近年何件か報告されるようになってきました。

 

そのため、江戸川区が震源地なのかは定かではありませんが、この地域には既に定着していると考えて間違いないでしょう。

 

この物件は、2年前に当社で被害個所のみ駆除施工を行った物件でした。

 

前回処理をしたところ(主に内装材)とは違うところ(天井裏、玄関ドア枠、土台)から発生していたようです。

離れてみたところ.jpg
窓枠の虫孔(糞の排出口)

 

糞の排出口.jpg

窓枠の虫孔(糞の排出口・近くで見たところ)

 

天井裏におけるアメリカカンザイシロアリの糞.jpg 天井裏におけるアメリカカンザイシロアリの糞2.jpg

屋根裏に降り積もった糞                   

 

 

カンザイシロアリというと上記のような室内や屋根裏などをイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、在来種のヤマトシロアリと同様床下の土台や玄関ドア枠も食害します。

 

それとカンザイ(乾材)シロアリですが、湿った木材も食します。

 

外周のフン.jpg

基礎通気口から排出されていた糞

 

 

アメリカカンザイシロアリの特徴、というより一番厄介なところは、在来種のヤマトシロアリやイエシロアリと違い、一度の駆除で完了することが少ない事です。

 

原因はいくつか考えられます。

 

・いくつもの小さいコロニーを形成する。(一つの建物に複数ある場合がほとんど)

・被害の進行が遅いため、進行していないと気付かない。(初期のコロニーは発見できない場合が多い)

・侵入箇所が特定しにくい。(基本的に木材があれば、どこからでも侵入できる・・・木屑や翅が落ちていればある程度目安はつけられますが)

・羽アリの侵入・・・生息密度の高い地域では、駆除に成功しても再び外部から侵入される可能性がある。

 

羽アリが外部から侵入するような被害地域においては、もはや個人の力ではどうにもなりません。地域一丸となって駆除に取り組まないと根絶はできないでしょう。

 

【関連項目へのリンク】

アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?http://blog.woody.co.jp/article/13384692.html

クローズアップ現代の反響【アメリカカンザイシロアリについての質問と回答+お問い合わせの方法について】 http://blog.woody.co.jp/article/13388505.html

 

 

 

クローズアップ現代の反響【アメリカカンザイシロアリについての質問と回答+お問い合わせの方法について】

アメリカカンザイシロアリ NHK取材(クローズアップ現代) 026.jpg    アメリカカンザイシロアリ NHK取材(クローズアップ現代) 027.jpg    

 

当社が取材協力したNHKクローズアップ現代が1月に放映された関係で、その後多数の問い合わせが寄せられましたので、その質問と回答で代表的なものをいくつかご紹介します。

 

【質問1】
NHKの放送では、アメリカカンザイシロアリの駆除に800万円もかかったとありましたが、そんなにかかるものなのでしょうか。(一般のお客様他多数)

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アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?

【経緯】

 つい先日のことになりますが、当社が取材協力した1月19日の「クローズアップ現代」をご覧になられた方からのお問い合わせで、アメリカカンザイシロアリの被害調査に向かいました。

 

 その現場は、当社が何年間も駆除を行っている、全国でも有数のアメリカカンザイシロアリの被害多発地域にあり、最近は毎週のように調査の依頼が来る地域でもあります。

 

 今回は、その現場での被害の状況と、被害の発見方法について紹介します。

 

 

【現場の状況】

 

◆見つけやすい被害◆

@Aのような状態であれば被害箇所はすぐにわかります。アメリカカンザイシロアリは主に羽アリが飛来して被害を広げるので、木材が外にむき出しになっている建物は、特に被害にあいやすいといえます。外周にこのような被害が見られればわかりやすいのですが、このような状態になるまでは、少なくとも数年はかかるでしょう。 

 

アメリカカンザイシロアリの被害.jpg  

@外から見た被害(下に糞も落ちている) 

アメリカカンザイシロアリの被害.jpg

A外から見た被害-2

 

Bは糞の落ちている場所の上に必ず排出するための穴があります。 Cは糞を拡大したものですが、初めてこの糞を見る方はまず拡大してみることです。アメリカカンザイシロアリの糞は必ずこの俵のような形をしています。大きさも、粉とは違い、砂粒状です。

屋根裏でアメリカカンザイシロアリの糞.jpg 

B2階屋根裏に落ちていた糞   

アメリカカンザイシロアリの糞 

C糞の拡大写真

 

◆見つけにくい被害(の例)◆

 

Dはカンザイシロアリが糞を排出するときに作る穴です。初めてみた人はこれが画鋲の穴にしか見えません。確かに専門家でもこの穴を一つ見ただけでは判断できないこともあるのですが、糞で塞いである穴があればすぐわかります。

 

シロアリを電磁波で探知する非破壊検査器のターマトラック等も有名にはなりましたが、とにかく、アメリカカンザイシロアリの調査は、よく人間の目で観察することが大前提になります。

 アメリカカンザイシロアリの被害 (5).jpg

 D糞の排出口(ほぼ原寸)

 

Eもうひとつは羽アリの発生です。6〜10月頃に柱や窓枠、天井等から発生します。シロアリと言いながら、羽アリは黒っぽい色をしているので普通の黒アリと勘違いしがちです。

アメリカカンザイシロアリ羽アリ.jpg

 Eアメリカカンザイシロアリの羽アリ

 

このように、アメリカカンザイシロアリは糞や目立った食害を見つけなければ発見することの難しい、大変厄介なシロアリなのですが、一つ救いがあります。

 

それはコロニーが小さく繁殖力も他のシロアリよりも小さいので、短期間に甚大な被害にまで発展することが無い点です。早期に発見できて個別に駆除できれば家が致命的なダメージを受けることは避けられます。とにかく早期発見がすべてです。

 

もし、以上の兆候を見てあやしいと思われた方は、すぐに専門家にご相談ください。