カンザイシロアリに間違えられやすい穿孔性害虫の被害@オオナガシンクイ編(動画)【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日、ホームページを見た方から、家具(輸入品かどうか不明)から木糞が出て、穴が二つ開いている。

片方の穴に殺虫剤を入れたら、もう片方の穴から虫が出てきた。

 

というお問い合わせがあり、後日現物が郵送されてきました。

 

中身は糞と虫本体で、正体は「オオナガシンクイ」というシンクイムシの一種でした。

 

 

このシンクイムシの糞は、穿孔性害虫の中でもカンザイシロアリに間違えられやすい感じがします。

 

しかし、大きさが小さい(アメリカカンザイシロアリの半分くらい)のと、爪で圧すとつぶれるので、虫眼鏡がなくてもなんとか区別はつきます。

 

ルーペがあれば、シンクイムシの糞はカンザイシロアリの様な俵状をしていないので、すぐわかります。

 

オオナガシンクイの糞.jpg

オオナガシンクイの糞(拡大写真)

アメリカカンザイシロアリの糞

アメリカカンザイシロアリの糞(拡大写真)

 

このシンクイムシの仲間(日本には、チビタケナガシンクイ、ナガシンクイ等がいます)ですが、 キクイムシやシバンムシなどと比べてあまり一般的でない害虫です。

 

しかし時には木材がボロボロになるほどの被害になることもあります。

 

さらに、キクイムシなどと違って成虫も木材を食害するので、新たに孔をあけ、食害や産卵を繰り返します。おそらく、今回は一匹が元々材の中にいて、成虫になって出てきてすぐにもぐりこんだのでしょう。 意外に殺虫剤に強いようで、いまのところ1週間くらい生き続けています。

 

もし、この記事を読んで「この木屑の様なものはカンザイシロアリ?」と思った方は、以下の点に注意してみてみましょう。

 

@大きさが1ミリ前後であるか:1mmより明らかに大きかったり小さかったりする場合はカンザイシロアリでない可能性が高いです。(カンザイシロアリ:1mm弱が平均)

A爪で簡単に潰せないくらいの硬さがあるか:爪で圧して簡単に潰れたり壊れたりしてしまうような糞はカンザイシロアリでない可能性が高いです。 カンザイシロアリの糞はかなり硬く、そう簡単には潰れません。

B形は俵状で一定であるか:形が定まっていなかったり、俵状の形をしていない場合(丸かったり、細長かったり)は、カンザイシロアリでない可能性が高いです。 基本的には縦にスジが入ったような形をしているものが多いのですが、例外もあります。

 

・・・逆に、すべて当てはまるようであれば、カンザイシロアリの可能性が高くなります。 もし、区別がつかない場合は、専門家に相談しましょう。

 

当社までお送りいただいて、同定することも可能です。

 

担当:橋本

 

【関連項目へのリンク】

アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?http://blog.woody.co.jp/article/13384692.html

アメリカカンザイシロアリについて(当社シロアリ情報サイト)http://www.woody.co.jp/3-2.htm

クローズアップ現代の反響【アメリカカンザイシロアリについての質問と回答+お問い合わせの方法について】 http://blog.woody.co.jp/article/13388505.html

屋外でのアメリカカンザイシロアリの被害http://blog.woody.co.jp/article/13471225.html