アメリカカンザイシロアリの被害を見つけるためには?

【経緯】

 つい先日のことになりますが、当社が取材協力した1月19日の「クローズアップ現代」をご覧になられた方からのお問い合わせで、アメリカカンザイシロアリの被害調査に向かいました。

 

 その現場は、当社が何年間も駆除を行っている、全国でも有数のアメリカカンザイシロアリの被害多発地域にあり、最近は毎週のように調査の依頼が来る地域でもあります。

 

 今回は、その現場での被害の状況と、被害の発見方法について紹介します。

 

 

【現場の状況】

 

◆見つけやすい被害◆

@Aのような状態であれば被害箇所はすぐにわかります。アメリカカンザイシロアリは主に羽アリが飛来して被害を広げるので、木材が外にむき出しになっている建物は、特に被害にあいやすいといえます。外周にこのような被害が見られればわかりやすいのですが、このような状態になるまでは、少なくとも数年はかかるでしょう。 

 

アメリカカンザイシロアリの被害.jpg  

@外から見た被害(下に糞も落ちている) 

アメリカカンザイシロアリの被害.jpg

A外から見た被害-2

 

Bは糞の落ちている場所の上に必ず排出するための穴があります。 Cは糞を拡大したものですが、初めてこの糞を見る方はまず拡大してみることです。アメリカカンザイシロアリの糞は必ずこの俵のような形をしています。大きさも、粉とは違い、砂粒状です。

屋根裏でアメリカカンザイシロアリの糞.jpg 

B2階屋根裏に落ちていた糞   

アメリカカンザイシロアリの糞 

C糞の拡大写真

 

◆見つけにくい被害(の例)◆

 

Dはカンザイシロアリが糞を排出するときに作る穴です。初めてみた人はこれが画鋲の穴にしか見えません。確かに専門家でもこの穴を一つ見ただけでは判断できないこともあるのですが、糞で塞いである穴があればすぐわかります。

 

シロアリを電磁波で探知する非破壊検査器のターマトラック等も有名にはなりましたが、とにかく、アメリカカンザイシロアリの調査は、よく人間の目で観察することが大前提になります。

 アメリカカンザイシロアリの被害 (5).jpg

 D糞の排出口(ほぼ原寸)

 

Eもうひとつは羽アリの発生です。6〜10月頃に柱や窓枠、天井等から発生します。シロアリと言いながら、羽アリは黒っぽい色をしているので普通の黒アリと勘違いしがちです。

アメリカカンザイシロアリ羽アリ.jpg

 Eアメリカカンザイシロアリの羽アリ

 

このように、アメリカカンザイシロアリは糞や目立った食害を見つけなければ発見することの難しい、大変厄介なシロアリなのですが、一つ救いがあります。

 

それはコロニーが小さく繁殖力も他のシロアリよりも小さいので、短期間に甚大な被害にまで発展することが無い点です。早期に発見できて個別に駆除できれば家が致命的なダメージを受けることは避けられます。とにかく早期発見がすべてです。

 

もし、以上の兆候を見てあやしいと思われた方は、すぐに専門家にご相談ください。