◆室内の段ボールがシロアリに喰われてボロボロ…◆

【経緯】
先日、横浜市の現場で、「住宅の1階納戸引き戸枠にシロアリ被害あり、調査、見積もりをお願いしたい」というFAX依頼があり、点検に伺いました。 ちなみに、このお宅は鉄骨住宅でした。

 

【現場の状況】

FAXの通り、納戸引き戸のドア枠にシロアリ被害を確認しました。ちょうど側に点検口があるので、覗くと点検ロの枠もシロアリ被害に遭っていました。蟻道(ぎどう)もあったので、壊してみましたが、生体は確認されませんでした。

 

 

幅木の被害.jpg 

@幅木の被害と蟻道

 

シロアリ調査中.jpg

A納戸の幅木を剥がして侵入ルートの特定(右側が浴室)

 

納戸の幅木を剥がすと、裏側に蟻道が現れ、侵入ルートがほぼ確定、隣には浴室があるので、そこから被害が広がっていったことが判明しました。

 

さらに、廊下の幅木もシロアリの伝っている形跡があり、そばに置いてある段ボールに注目しました。

シロアリに食害された段ボール.jpg

B食害された段ボール 

 

矢印つき段ボールシロアリ被害.jpg

C段ボールのあった場所

 

段ボールと壁の間に蟻土(ぎど)というシロアリの運んだ土がついていて、段ボールを動かすと蟻土がぽろぽろとこぼれ落ちました。段ボールはシロアリの大好物(原材料は木)ですので、ボロボロに喰われていました。

 

そして、段ボール下のフローリングにもシロアリの被害を確認しました。室内に大量のシロアリがいたため、現物を見てすぐにヤマトシロアリと判明しました。

 

ヤマトシロアリの巣は元々土の中にあるので、床下など、暗い所にいるイメージが強く、乾燥に弱いので空気に触れることを嫌います。

 

しかし室内であっても、床下より土を運び、蟻道(ぎどう)という通り道を作りながら侵入してくることも起こりえるのです。

 

【用語解説】

蟻土(ぎど):

シロアリが運ぶ土。主に自らが外気に触れないようにするためのバリアとなる。シロアリの出す粘液・排泄物によって固められる。

 

蟻道(ぎどう):

乾燥や高温に弱い種類の地下シロアリの仲間が地中から地上へあがるときに構築する、蟻土でできたトンネル。

 ・・・ちなみに蟻土=蟻道として扱われることもよくあります。 

 

ヤマトシロアリ:

ミゾガシラシロアリ科に属する日本におけるもっとも一般的なシロアリであり、建築害虫。北海道の北部を除き日本中の土の中に生息している。木材(セルロース)を加害する。