ヒラタキクイムシの大被害【株式会社テオリアハウスクリニック】

先日、壁のクロスに穴があき木屑と小さく(5ミリ以下)黒っぽくて細長い昆虫が発生していると問い合わせがありました。

 

話をきいて、すぐヒラタキクイムシの被害ではないかと思われ、担当工務店の方と調査に向かいました。

 

現場に着くと、クロスに穴がいくつも開いていて、そこから木屑とヒラタキクイムシ本体が床に落ちていました。

 

そこで対応を考えました。

 

この昆虫は当社が常に戦っているシロアリたちと比べ、繁殖力が弱いので被害の規模が小さく、何年も同じ場所から発生し続ける例は少ないです。

しかし、今回は一度ヒラタキクイムシの駆除を行っていた建物で、同じ場所からの被害再発でした。

 

工務店さんには、中は見ないで前回と同じように薬剤を注入して欲しいと言われましたが、その対応はできませんでした。

 

害虫駆除の専門家として妥協はできなかったのです

この被害は壁の奥深くまで進行していて、壁をはがして元を断たねば被害が止まることはない、と思ったからです。

 

そのことを言った段階では、工務店の方も半信半疑でした。

 

結局、半信半疑な工務店の方に石膏ボード(クロスの下地)まで剥いでもらい、壁の中の断熱材を支える合板(ラワン材のベニヤ板)を見ることにしました。

 

石膏ボードにもかなりの穴が見られましたが 合板の表面はこのような状態でした。

ヒラタキクイムシ被害写真1

表面にたくさん穴が開いているのがわかります。 これは一部ですが合板一枚全体がこのような状態でした。 

 

 

おそるおそる、表面をはがして裏を見てみました。

ヒラタキクイムシ被害写真2 

・・・この黄色いこびりついているものは、全部ヒラタキクイムシの糞!です。

 

ヒラタキクイムシにしては珍しい、かなりの被害でした。

 

幸いにもこの合板のみの被害でしたが、放っておいたら他の合板や家具類に及んでいた可能性もあります。(広葉樹の材を加害します)

 

結局、駆除というよりは合板と断熱材を交換し元を断つことにしました。

 

いくら繁殖力がシロアリより弱いとはいえ、飛翔能力があり、完全防除が難しい昆虫ですので油断は禁物です。

 

 

 

・・・「ヒラタキクイムシ」とは

ヒラタキクイムシ.jpg

 

・卵一幼虫一蛹一成虫の順で完全変態し,普通は 1 年1世代。


・成虫:

毎年 4月〜8月 の時期に成虫は被害を与えていた材から飛出し,0. 2mm 径位の木材の導管に産卵します。

成虫の体長は 4〜8 mm の細長く扁平な褐色の甲虫です。

自然環境では 5 〜 6月が最も成虫の発生頻度が高いが,冬期暖房のある室内では幼虫の生育も早く,2〜3月から出現し始めることもあります。成虫は夜行性です。

 

・幼虫:

実は木材を食べるのは成虫ではなく幼虫です。幼虫時代はずっと木材の中にいて出てきませんが成虫になるときに表面に穴をあけて出てきます。

 

このときにこの種特有のきな粉のような木屑を出します。

 

被害を最小限に食い止めるためには、まずこの木屑を見逃さないことが大切です。

 

 

※ヒラタキクイムシの対策に関する調査は通常有償(8,000円〜)となります。
詳しくはお問い合わせくださいませ。